【ネミッサ】聞こえる……
マニトゥの声が……
門倉が消えたから……
今なら、アタシの声も届く……
マニトゥ……帰ろう……
アタシ達のいるべき世界に……
そうすれば
もう、こんなに苦しくないよ……
(主人公)……
アタシはあなたといたい。
ヒトミちゃんとも……
スプーキーズのみんなとも……
このままでずっと一緒にいたかった。
でも駄目なんだよ……
今の人のソウルは、
私達には耐えられない……
どんなに願ったって……
どうしても……
人が間違ったんじゃない……
けど、マニトゥもそうなの……
誰も間違ってはいなかったのよ。
生きている……
ただ、それだけで……
アタシはマニトゥに帰る。
そうすればマニトゥは死ぬ事ができる。
マニトゥもそれを望んでいる……
そうする事が…
アタシの意味だったの……
アタシは……
マニトゥが歌った、
死の歌そのものだから。
今日は、アタシの……
最初の、誕生日かも知れない……
アタシ、忘れないよ……
(主人公)のこと……
だからきっと……
……
さあ、ヒトミちゃん……
目を覚まして……
スタッフロール
【???】……ねえ、
ここなら大丈夫じゃない?
私達だってハッカーグループ
スプーキーズのメンバーなんだから、
これぐらいやんなきゃ……
【ヒトミ】フフフフ……なんてね。
ねえ、覚えてる?
あの日のこと……
ここで(主人公)と二人だけで
ハッキングして……
初めてレッドマンと出会って……
ここから始まったのよね…全部。
フフフ…そのあと、トモコちゃんが
大喜びで電話してきたっけ。
【電話の声】あ、もしもし?
お兄ちゃん?
あたし、トモコだよ!
【トモコ】シックスって人から
電話があったの。
待ってんだから早く来いって。
なんだか分かんないけど、引越しの
トラック、もうすぐ来るんだから、
早めに帰ってきてね。
じゃあね、バイバイ。
【ヒトミ】シックス君が?
みんなも集まってるのかしら。
私達も急ぎましょう。
【ユーイチ】わぁぁ!
(主人公)!
ヒトミちゃーん! 久しぶりー!
【シックス】なんだよ、
二人とも遅いじゃん。
何してたのよ?
【ヒトミ】思い出づくり。
遅くなっちゃってごめんなさい。
リーダー、今日は調子いいみたい
ですね。
【リーダー】ああ、おかげさんでね。
もう大丈夫だよ。
みんなには良くしてもらったし、
それに、あのレイさんとかいう人の
妖しい術も効いたみたいだよ、ハハ。
そうそう、(主人公)のとこは
今日引越しだったんだろう?
【ヒトミ】日ごろ片付けてないから
大変だったけど、何とか終わらせた
のよね。
【ランチ】うちも似たようなもんだ。
まあ、引越し屋まかせだな。
【シックス】モデル都市だなんだって
騒いでたけど、なくなんのは、
あっけないもんだな。
【ランチ】つぶしてやったのは
俺たちだけどな、ハハハ。
【ユーイチ】……みんな、
……お別れなんだね……
オレ、スプーキーズ好きだったのに…
【ランチ】リーダーよぉ、
スプーキーズを終わりにする
件だけど……
【シックス】やっぱり、解散?
【リーダー】……そんなに形にこだわる
つもりはないんだけど、一応はっきり
させておいたほうがいいと思ってね。
君たちがスプーキーズを大事に
思っていてくれるのは、すごく
嬉しい。
だけど、君たちには、スプーキーズを
終着点にはしてもらいたくは
ないんだよ。
ずっと前から思ってたんだ。
みんなが進むべき道を見つけたなら、
スプーキーズは終わりにしようって。
きっと今がその時なんだと思う。
それに、離れ離れになっても、僕らが
仲間であることに変わりはないし。
【ヒトミ】私、忘れないよ。
スプーキーズのこと……
……みんなのこと。
【シックス】だったら、また会えるさ。
いつか、どこかでな……
【ランチ】その時、
この連中がどうなってんのか……
楽しみだぜ。
【ユーイチ】……そうだよね。
お別れじゃないよね。
きっとまたいつか。
【ヒトミ】……
みんな行っちゃったね。
…私達もそろそろ行かなくちゃ……
………
ネミッサが、私から離れる時、
こう言ってたの。
きっとまた会えるよね……って。
だから私も、
サヨナラは言わなかった。
(主人公)も、
それ持っていくんでしょ?
そうね……
全部、私達の中に生きてるもの。
これからも、ずっと。
さあ、行こう。
ここから歩き出すの。
まだ私達には、
進む道があるから……
【ヒトミ】ランチさんは、
これからどうするんですか?
【ランチ】親父と行く事にした。
……前々から考えてたんだが……
今度は記者を目指そうかと思ってる。
【シックス】記者?
あんたがか?
【リーダー】ランチらしい、といえば
ランチらしいのかな。
【ランチ】この世の中には、まだ俺の
知らないものが山ほどある。
観たいんだよ、そいつをな。
シックス、おまえはどうなんだ?
【シックス】たいしたことねえよ。
親が実家に引き上げるんだと。
そこでまた店を開くつもりらしい。
放ってもおけないからな。
まっ、ボチボチやるさ。
【ユーイチ】オレはハッカーになるよ!
スプーキーみたいな
スーパーハッカーに!
【リーダー】僕みたいなかい?
そりゃ光栄だ。
【シックス】おーおー。
おまえなら、なれっかもな。
【ユーイチ】ホ、ホント?
シックス!?
【ランチ】で、リーダーは
どうすんのよ?
【リーダー】さて、どうしようかな。
【ユーイチ】ハッカーやめちゃうの?
【リーダー】ハハハ、やめはしないさ。
だけど、これまでみたいな形じゃ
なくなるだろうな。
自分をごまかすためなんかじゃなく、
本当にやるべきことを、きちんと
見つけてね……
この世界にもまだまだ敵は多そうだ。
もしかしたら、また君たちの助けを
借りる時がくるかも知れないな。
【ヒトミ】私は、父と一緒に
しばらくアメリカに行くつもりなの。
行ってみたいのよ。
ネミッサの生まれた所に……
ねえ、(主人公)は、
これからどうするの?
>メールが届いています。
発信者・不明
大地がその形を変えても、
そこが人の住む地であることに
変わりはなく
人々が交わりの形を変えても、
そこに絆が生まれることに
変わりはなく
絶えることなく流れる日々の中で
あたしたちは出会い、別れて、
新たになっていく。
それでも誰もが、
自分の中の誰かを感じている
それが魂の真実
たとえ形をなくしても、
あたしはあなたの中にいて、
明日という日を待っている
いっしょに生きてくれた、あなたへ
あたしからの歌です