STAGE 3-6 GINZA

『銀座攻略戦』

マップ開始前

目黒から出発したナオキたちは、東側へ大きく回り込み、銀座周辺にたどり着いていた。

カオル:
ここは、見ての通り敵もかなり重圧な布陣をしいている。やはり敵の本営に近いと言うことで、オギワラの指令が徹底されているんだろう。

ナオキ:
そんなに、ヤバイのか?

カオル:
あまり、うかつに突出すると危険だ。おそらく、組織的な攻撃展開をして来るんじゃないかと思う。

トモハル:
そういえば、今までとチョット違うよな。ま、オレには雰囲気しかわかんねーけど。

アヤ:
じゃアヤはどうしたらいい?

トモハル:
ナオキの後ろでもついてきゃいんじゃねーのか? あ、オレはダメだぞ。オメーのおもりはしねーぞ。

アヤ:
だーれもアニキの後なんかついてかないもーんっ。どーしよっかなぁ、カオルさんと一緒にいこーかなっ。

ナオキ:
・・・・・それって、どーゆーイミかな?

アヤ:
あ、ウソウソッじょーだんだってばぁ。

ナオキ:
もー助けてやんない。

アドバイザー

八神製作所のハンディ・モニターじゃないか! 来年完成予定って聞いてたのにもうできたのか? そうだ、いいこと教えてやるよ。そいつで悪魔をチェックする時、Rスイッチを押してみな。悪魔表示が消えて、もじ表示が見やすくなる。Lスイッチ・・・“EASY”だとAスイッチだな。そっちを押すと逆に文字表示が消える。試してみな。

マップクリア

カオル:
みんな聞いてくれ。予想どうり、第1京浜などの品川に抜ける主な幹線道路は、新橋、芝といった辺りで防衛ラインが引かれて、かなり強力な布陣とバリケードの双方によって、封鎖されているそうだ。

トモハル:
じゃあ、ここまで来ておあずけってことか?

カオル:
いや、まるっきりそういう訳でもない。

ナオキ:
というと?

カオル:
沿岸部がかなり手薄らしい。オレたちが海沿いに進むってことは、敵にしてみればオレたちを包囲するのに格好の地形だ。

トモハル:
そりゃ、罠じゃねーかよ!

カオル:
確かに罠だ。しかし、相手もまさかそれを承知でこっちが来るとは思っていまい。敵は自分たちに地の利があると思ってる分だけ気が大きくなっているだろう。そこでだ、オレたちは相手の心理を利用させてもらう。

ナオキ:
背水の陣ってやつ?

カオル:
それもある。ただ、そのまま沿岸沿いを進むのは、やはり危険だ。まず、オレたちはいったん晴海へ出る。そこで、オレたちに用意される選択肢は3つ。東京港トンネルを通って大井に上陸する方法が1つ。そして、レインボーブリッジを通って、芝から上陸する方法が2つ目。晴海から再びとって返して、地下鉄・都営浅草線ルートを通って泉岳寺から、いきなり地上に出るのが3つ目だ。

トモハル:
んー、ムッズカシーなー。

カオル:
どれも待ち伏せには絶好の地形だが、バリケードが無い分内陸ルートと違って兵力を集中させる必要がある。

ナオキ:
なるほど、敵も選択を迫られるって訳かっ!

カオル:
そうなんだ。今、敵に3ヶ所を同時に押さえるだけの余裕はない。そういった訳で、オレたちは東京港トンネルを通ると言う情報を意図的にリークしてやればいい。そうすれば敵も的をしぼりにくくなる。恐らく、オレたちがどこから現れるかわからずにヤツらも不安だろう。そこで、見通しが利く分だけこっちから先手の取りやすいレインボーブリッジを使って上陸しようと思う。

アヤ:
あったま、いー! さっすがだねっ!

カオル:
いや、相手はオギワラだ。そのぐらいのことは見通していても不思議はない。だから、晴海に出ても単なる力押しはやめたい。そこで、この作戦をとる場合、陽動が必要になる。そして陽動を成功させるには、敵に信用させるためにそれなりの陣容が必要になる。そこで、この作戦を完成させるために、誰かが機動力のある別働隊を率いらなければならない。

トモハル:
その別働隊、機動力が重要なんだろ? だったら、その役目オレが引きうけるぜっ!

カオル:
やってくれるか、トモハル。

トモハル:
ああ。こういう仕事はオレの得意分野だぜっ。

カオル:
そうだな、そういえばいつもそうだったな・・・。じゃあ、任せるぜ。晴海に着いたら、足の速い連中を何体か連れてってくれ。

ナオキ:
頼んだぜっトモハル!

アヤ:
アニキ責任重いよーっ。

トモハル:
OK! まぁまかせろって。